こんにちは。

以前に書いたフロントオーダーとバックオーダーですが、やや(ちょっとだけ)反響があったので、詳しく検証してみます。

まずはおさらいから。

  • フロントオーダーとバックオーダーの違い

普通の全員ブロックに飛ぶチームは、必ずフロントオーダーかバックオーダーのどちらかの並びです。

フロントオーダーとは、ローテーションの状態に並んだ時に、前衛で左からレフト・センター・ライトと並ぶことがあるポジショニングです

これがフロントオーダーの並び順。

この状態か、何回か回したところからスタートします。

対してバックオーダーとは、これが後衛で並ぶようにしたものです。

どちらのオーダーで並ぶかで大きく違ってくるのは、サーブカットの隊形です。

2つのオーダーでどちらが効果的なのか、比べてみたいと思います。

  • 比較条件

実際に比較していく前に、条件を決めておきましょう。これが変わってくると、結果が違ってきます。基本的なチームをイメージして設定しました。

・4人でサーブレシーブし、N型とする。

・前衛センターを前に出して、レシーブさせない。

・レフトの方がライトよりレシーブが良い(中央でレシーブさせる)。

・レシーブしたスパイカーは、隣のポジションまで移動してスパイクが打てるものとする。

多くのチームで、センターに速攻を打たせ、後衛ではリベロが入るかと思います。

では、実際に比較していきましょう。

  1. セッターが後衛右側のとき

今回は、わかりやすいようにリベロ(リ)を入れました。

それぞれのローテーションが左側に、サーブカット隊形が右側です。

今までと同様、点線はサーブが打たれてからカットまでの動き、実線はカット後の動きです(センターはサーブが打たれた直後から動けますが)。

このローテでは、フロントオーダーの方がセッターの動きが短くて済みます。でも、バックオーダーの方でもそれほど辛くないはずです。

どちらのオーダーでも、レフトがライトから、ライトがレフトからスパイクを打たなければいけません。

バックオーダーのセッター(S)は、レフト(L1)よりも後ろからスタートしましょう。

  1. セッターが後衛中央のとき

このローテではどちらもセッターはコート中央から出ていきます。レシーバーの視界を遮らないようにしましょう。

フロントオーダーは、ここでもレフトがライトから、ライトがレフトから打たなければいけません。

バックオーダーでは、自分のポジションからスパイクが打てます。

どちらのセッター(S)も、前後の関係がライト(R)ですので、間違えないように注意しましょう。

  1. セッターが後衛左側のとき

このローテが、一番差が出ます。

フロントオーダーでは、セッター(S)はレシーブするレフト(L2)よりも後ろからのスタートになります。

対照的にバックオーダーでは、前に出ているセンター(C2)の後で良いのでとても楽です。

スパイカーは全員自分のポジションで打てます。

  1. セッターが前衛左側のとき

ここは特に違いがありません。前衛レフト(L2)に中央でレシーブさせれば、セッターの動きがより楽になります。

  1. セッターが前衛中央のとき

フロントオーダーはセッターの移動が大変です。前衛レフトに中央でレシーブさせれば改善します。

  1. セッターが前衛右側のとき

ここも大きな違いはありません。

  • 検証とまとめ

さて、検証しましょう。

まずセッターの動きですが、フロントオーダーでは後衛左側のときの移動が改善されないのがネックになります。

前衛レフトを前に出して、前衛センターにレシーブさせれば良いのですが、速攻も打ちづらくなりますし、リベロが入る選手にレシーブさせるのは得策ではありません。

次に、スパイカーのスパイクを打つ位置ですが、フロントオーダーでは前衛スタートのレフト(L1)が2回ライトから、ライト(R)が2回レフトから打たなくてはいけません。

バックオーダーでは共に1回ずつで済みます。

以上の検証から、バックオーダーの方が有利だと私は考えます。