こんにちは。

今回は,ハンドリングの反則についてです。

審判をしていくと,多くの方が悩むのがこのハンドリング。

ダブルコンタクト(ドリブル)とキャッチボール(ホールディング)のことで,主にオーバーハンドパスをしたとき,つまりセッターに適用されることが多い反則になります。

この2つは違う種類の反則ですので,別々に書いていきます。

最後に工夫や注意するポイントも載せますので,最後までお読みください。
2時間弱で4000字超えてしまいました。。。

 

ダブルコンタクト(ドリブル)

ダブルコンタクトは,同じ選手が2回続けてボールタッチしたときの反則になります。

ツキ気味セッターに多い反則です。

昔はドリブルという名前だったため,今でも『ドリ!』なんてアピールする監督さんがいらっしゃいます。

明らかに連続して触ったときはわかりやすいのですが,オーバーパスをしたボールが勢い良くクルクル回転してしまったときもこの反則になります。

良いオーバーパスは回転しません。

バレー経験者は,オーバーの失敗がダブルコンタクトになると言えばわかってもらえるかと思います。

ですから,ダブルコンタクトを吹いたとき,選手はある程度納得してくれるでしょう。

なかなか吹きづらいのですが,「これはドリブルだろ」ってのは勇気をもって吹いていきましょう。

誰が見ても明らかなものが吹ければ,中級審判員の仲間入りです。

逆に,最初の明らかな1本目が吹けないと,その試合は何でもありの試合になってしまします。

 

では,ダブルコンタクトの判断しやすい状況などを載せておきます。

 

1本目はダブルコンタクトにはならない

サーブカットやスパイクカットなど,1本目のボールタッチはダブルコンタクトを取らないというルールがあります。

ですから,ブロックみたいにレシーブする選手もいます。

ブロックカバーでオーバーのときもあてはまります。

意図的に2回連続で触った場合は除きますよ,もちろん。

 

レシーブボールが高いとき

高いボールをオーバーするときは,ダブルコンタクトになることが多いです。

余裕がありますから,しっかり見ましょう。

 

2段トス

セッター以外の選手のダブルコンタクトは意外と多いです。

セッターのダブルコンタクトは取りすぎると荒れた試合になってしまいますが,それ以外の選手で吹ければそれほど影響が出ません。

高いレシーブをセッター以外の選手が2段トスする場合(2コンボ!)なんか,素人チームでは70%ダブルコンタクトになります(筆者調べ)。

 

バックトス

アンテナよりも奥まで飛んでしまったオーバーは吹きましょう。

わざわざ反則にしなくても失点にはなるから吹かなくていいや ではなく,

吹いても吹かなくても失点になる のですから,積極的にダブルコンタクトの判定をしてください。

 

ジャンプトス

空中でオーバーするジャンプトスは,ダブルコンタクトになりやすいです。

オーバー後のボールの回転をよく見ましょう。

また,大きな力をボールに伝えようとジャンプと同時にオーバーする場合はより反則になりやすいです。

 

ネットに近いレシーブ

トスは,上げる方向に向いて行うものです。

レシーブがネットに近いと肘をたたまないといけなかったり,うまく方向転換できなかったりします。

高くてネットに近いボールのジャンプトス(3コンボ!!)は,他の反則も起こりやすいので注意が必要です。

 

返球時

吹けない方が多く,指摘されることも少ないのが返球時。

前述のように1本目は反則の適用外ですが,2・3本目はもちろん適用します。

ブロックのように両手で返すのはダブルコンタクトです。

また,意図的に体の向いている方向以外にオーバーして返すのも反則です。

触った後のボールの回転や方向を判断し,とるべきものは吹きましょう。

 

 

キャッチボール(ホールディング)

キャッチボールは,その名の通りボールをつかんでしまったときの反則です。

モチ気味セッターに多い反則です。

オーバーパスは瞬間的にボールを掌で包みますが,これが長くなってしまったときに適用されます。

昔はホールディングという名前でした。

ダブルコンタクトと違って,反則になりやすい選手とそうでない選手がはっきり別れます。

ダブルコンタクトと違って無自覚の選手が多く,相手チームからクレームが来ることも多いです。

しかし,吹けないのですよね。実際に審判台に立つと。

 

では,キャッチボールの判断しやすい状況などを載せておきます。

 

1本目でも適用

ダブルコンタクトと違い,キャッチボールは1本目でも適用されます。

ですから,サーブカット時やネットボールの処理で起こることもあります。

アンダーの腕の面の上をボールが転がってしまった場合は,キャッチボールです。

 

顔の前でオーバー

小学校バレーボール経験者や非力なセッターに多いです。

おでこの前で触りはじめたボールが顔や胸の前まで落ちてしまったらキャッチボールと判断して良いです。

 

バックトス

前にオーバーするときは取りづらいのですが,後ろにオーバーするときは顔の前からボールが上がるのが良く見えます。

触り始めてから背中を反って上げた場合もわかりやすいので,タイムリーに吹けると良いですね。

 

触りながら向きが変わる

おでこの前で触り始めたときはレシーバーの方を向いていて,腕が伸びるときにはアンテナの方を向いている。

これは,キャッチボールの典型的な例です。

 

フェイント

前述のオーバーと同じで,触り始めてからクイッと手首を曲げてボールの軌道を変えることは反則です。

 

工夫・注意すべきポイント

理屈はわかった,でも実際には吹けないんだよなぁ…というそこのアナタ。

跳べないブタが推奨するポイントをお読みいただいて,一助としていただければ幸いです。

それぞれが矛盾する場合もありますが,その辺はうまくバランスをとってください(笑)

 

試合前のスパイク練習でチェック

地区大会だと,大体試合前にスパイク練習しますよね。

その時のセッターのトスを見れば,ツキ気味なのか,モチ気味なのかわかります。

県大会レベルになるとスパイク練習が禁止されていることもありますので,前の試合をよく見ておきましょう。

上級者向けですが,知っている監督の場合は「厳し目にとりますねー」なんて声掛けしておくと,トラブル回避できます。

 

基準を一定に

ダブルコンタクトもキャッチボールも,その試合で一定の基準で吹く必要があります。

大事なのは,1試合の中で同じ基準であればOKということ。

1年生大会と県大会決勝では,もちろん基準を変える必要があります。

 

最初の1本が大事

前述のように基準を一定にしなければいけませんので,最初の1本が一つの基準になります。

「これより悪いのは吹くからね」という意思表示になりますので。

勝敗に大きく影響しない試合序盤で1本吹けると,試合が締まります。

 

ドリブルはドリブル,ホールはホール。でも…

ダブルコンタクトの基準とキャッチボールの基準はもちろん違います。

違う反則ですので。

しかしながら,ツキ気味セッターのチームとモチ気味セッターのチームの試合では注意が必要です。

ツキ気味セッターのダブルコンタクトはどんどん吹くのに,モチ気味セッターのキャッチは1本もとらないなんてことがあると,試合が荒れます。

監督やギャラリーからクレームが来ることが多いのはこんなケースです。

 

セッター以外を狙う

セッターのオーバーはやはり上手ですし,頻度も多いですので,吹きすぎるとラリーになりません。

ですから,セッター以外の選手のオーバーをしっかり判定します。

無理な態勢で上げようとしたり,力いっぱい突いたりしますので。

 

全流しにはしない

セッターのハンドリングは,やはり取りづらいですよね。

でも,全部のオーバーを流すのはよほど上手なチーム以外はあり得ません。

モチ気味セッターには,1セットに1回はキャッチを吹けると良いんじゃなかろうかと感じています。

 

だれが見ても反則なものが吹ければOK

です。そういうオーバーは,実際に上げた選手も「あ!失敗した!」って思ってます(筆者の考えであって絶対ではありません)。

これだけ吹ければ,それほど困ることはないでしょう。

 

 

秘伝(矛盾だらけ)

さて,ここからは番外編として,秘密兵器を公開します。

ルール的にはあてはまらない内容もあるので,あくまでも参考程度にしてくださいね。

 

序盤は厳しく,終盤は甘く

勝敗に影響しない序盤に厳し目に吹いておいて,終盤の接戦では甘目に判定します。

終盤はラリーが続いた方が盛り上がりますし,こちらも緊張していて吹けないことが多いです(言い訳です)。

最後の1本がキャッチボールの反則ということは避けたいですね。

ただし,だれが見てもドリブルというプレイは心を鬼にして吹きましょう。

 

勝っているチームに厳し目

負けているチームに厳し目にキャッチボールなど吹くと,後で審判のせいにされたりします。

接戦のときも吹きづらいですね。

狙い目は,差がついているとき。

勝っているチームのキャッチボールは,積極的に吹きましょう。

次の試合に向けての意識も高まるでしょう。

 

気にしすぎない

キャッチボールは実際に持っているわけではなく,触っている時間が長いだけですので,トスが良くなるわけではありません。

やってごらん。あまり変わらないから(笑)

逆に力が伝わらないんじゃないかとすら思います。

ですから,あーだこーだ気にしないで,流す勇気も必要。

気にしすぎると,他の反則が吹けなくなりますよ。

 

「あれキャッチでしょ」っていう人に吹いてもらう

結構文句言う監督さんって多いのですよね。

そんな人には,実際に大会で吹いてもらいましょう(笑)

「勉強させてください!」なんてみんなでお願いして。

会場の審判長にも根回ししましょう。

その方の審判を見てみんなで勉強しましょう。

(しかし実際にしっかり吹ける人はあんまりいません)

負けて文句言ってる人の直後の負け審判では副審ではなく主審を吹いてもらいましょう。

 

まとめ

最後は文句みたいになってしまいました。

日頃の鬱憤が溜まっているのでしょうか…

いろいろと書きましたが,ハンドリングは審判をする上で永遠の課題点であります。

何度も書いていますが,だれが見ても明らかなものを吹けるようになれば中級者です。

研鑽を積みましょう。

 

蛇足ですが,キャッチボールをとられないには跳べないブタ流のオーバー指導がおススメです。
ポイントは,『手首は、ある程度固くして、動かすという意識は持たない方が良い』ということ。

最後までお読みいただきありがとうございました。